天地人をみたかい 11 ~「御館の乱」~

「御館の乱」が始まった。

上杉家の体制が大きく変わった、越後の二分した大きな戦乱。

大河ドラマ「天地人」の前半の大きな山場だが、かなり、端折ったドラマの展開になってきた。

約430年前の丁度、第11話の放送の頃(2009年3月15日)、謙信公は突如の「虫気(脳卒中)」で亡くなる(1578年3月13日)。

そして、同年下旬、春日山城本丸を景勝側が占拠する。

その翌年(1579年)、3月中~下旬には、御館、鮫ヶ尾城は落城し景虎は自害する。

この「御館の乱」を契機に、越後国内は謙信の後継者争いから、国内領主の対立へと発展し、周辺の戦国大名の動向もあり、さらに内乱が続き、景勝は存亡の危機まで追い詰められる。

今頃の時期だったんだねぇ。

3月下旬の越後は雪もすっかりと消え、梅の花が咲き、ふきのとうなどの山菜が採れ、時折とても暖かい日があるなど、非常に過ごしやすい時期でもある。

小春日和、新潟の「天地人」スポットを散策してみてはいかがでしょうか?

20090318『新潟県史 通史編 2 中世』

これを読めば、大体わかります。

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天地人をみたかい 10 ~二人の養子~

「構想力がとくに問われるのは、中盤以降、未知の局面に突入したときである。

その構想を立てるとき、いちばん注意しなければならないのが『二手目の見極め』だ。」
(谷川浩司『構想力』角川oneテーマ21新書 2007より引用)

すなわち、『勝負は“2手目”をいかに正確に読むか』。

此度は、樋口惣右衛門殿の進言により、兼続をはじめとする上田衆が、春日山城の本丸の占拠に成功する。

これから、謙信公の後継者を巡り、越後をニ分した内乱、「御館の乱」が始まる。

この局面、どう読むか、ますます目が離せない。

20090309_2 高千代 義の知将 兼続

1.8L¥2,500
720ml¥1,334 

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天地人をみたかい 9 ~「謙信の遺言」~

御屋形様(上杉謙信)が、お亡くなりになった。

阿部寛殿は、実にハマリ役であったとしみじみと思った。

御屋形様は、父君である長尾為景様がなしえなかった、越後国内の領主の統制に成功した。

しかし、「越後を中心とした戦国領主の合議の政治から、上杉氏主導の政治」(註1)まで到達することはなかった。

それは、単に御屋形様(上杉謙信)の限界というよりも、当時の越後という国の成り立ちという「壁」があまりにも厚く、複雑性に富んでいたからかもしれない。

いずれにしても、国内領主の合議制でありながら、それを統制していたのだから、御屋形様(上杉謙信)は、大したものじゃ。

Photo 註1:
「上杉謙信~政虎一世中亡失すべからず候~」
矢田俊文/ミネルヴァ書房 (2005/12)

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天地人をみたかい 8 ~謙信の遺言~

先日、某M酒造のM社長と話をしていた時、

私とM社長の共通の知り合いの人の話題になった。

M社長は、「ある人が、○○さんの事を、×××(チョメチョメ)だって、言ってたんですよね」。

その「×××(チョメチョメ)」は、いわゆる隠喩なのだが、その例えが、実に見事にその人を表しており、妙に納得した。

私は、なんかモヤモヤと霧がかったものが一瞬にして晴れたような、妙なスッキリ感というかサッパリ感というか、「腑に落ちる」とはこういうことかと感じた。

さて今回、謙信公は「戦いの目的は足利幕府の再興にあり、自分は天下を目指す気がない」ことを告げ、景勝様や景虎様を驚かせる。

謙信公の言葉は、景勝様や景虎様にとって、腑に落ちなかった事であろう。

そして、兼続殿に「迷うことで己の義が見えてくる」と言う。

「迷うことで己の義が見えてくる」

何か、カッコイイねぇ。今度、どこかで使おうと思った。

しかし、「天下取り」を目指さぬ御屋形様(謙信公)の事情、

否、「天下取りを目指せない事情」と言った方が正確かもしれないが、そこら辺の内情とそのお気持ちは、よ~くわかる。

誠に口惜しいのう。

Photo

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天地人をみたかい 7 ~「母の願い」~

兼続殿の母御のお藤殿がお亡くなりになった。

誠に立派な方であった。

また、妻夫木聡殿の涙。誠に見事な演技であった。

とは言え、今回は、派手な場面が無い分、かなりあっさりとした、何となくダシの効いていないスープのような感じであった。

ところで、お藤殿の四十九日法要の時、欽ちゃん(萩本欽一)、来てなかったね

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天地人をみたかい 6 ~「いざ、初陣」~

それにしても、御中城様(景勝:北村一輝)の上田衆はお強い。

また、初陣で敵軍を殺めることができなかった、兼続を励まし続ける、雲洞庵での小姓仲間の友情や絆が微笑ましい。

謙信公亡き後、そなた達が、景勝様を支えてゆくのじゃぞ、と私はテレビを前に私は細く微笑む。

それにしても、お船殿はお美しい。

実年齢は36歳なのに、20歳そこらの役でも違和感がない。

見事でござるなぁ。さすが、直江殿のご息女である。

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天地人をみたかい 5 ~「信長は鬼か」~

信長と謙信が際立った回であった。

そりゃ、「信長は鬼か」というタイトルなんだから、そりゃそうだ。

個人的にいろいろあって、調べ物をしていると、信長と謙信は、それぞれ尾張と越後、一国を治めるまでに、各々の事情によって、相当の苦労をしている。

また一国平定後も、多くの裏切りや危機が相当にあり、御屋形様として、一見、家臣から畏敬され、毅然としているかのように見える両者も、実は苦労が絶えない。

吉川晃司演じる信長は、危険なオーラを放ち、今にもギターを燃やしてしまいそうな雰囲気だが、本当は、信長は相当の苦労人だと思ってみると、なかなか楽しい。

それは、阿部寛演じる、謙信然り。

それにしても、景勝様のお声はカン高いのう。

もっと、低いトーンで、ドシッといかぬものかのう。

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天地人をみたかい 4 ~「年上の女」~

今回は、1573年が舞台であった。

その前の回までは、随分と泣かせてくれる場面などが、ツッコミどころを凌駕していたので、大して気にはならなかったが、此度は、そうではなかったようにお見受けいたした。

しかし、だからと言ってどうのこうのと言いたいのではなく、

大筋で合っていれば、細かき事は、もはや問題にあらず。

心を落ち着かせ、腹を据えて大河ドラマを観ることにする。

ところで、この年の4月には、武田信玄が死去し、7月には織田信長が足利義昭を京より追放するという極めて重要な年である。

年表によれば、その時、兼続(妻夫木聡)は14歳。

お船殿(常盤貴子)と、密室で二人っきりになっても、何もできないのも、まっ、いた仕方あるまい。

それでも、現在から見れば、精神年齢は20歳くらいだろうか?

その翌年、信長から謙信の元に洛中洛外図が送られてくる。

強引とも言える展開で、兼続は、その返礼の使者の一人として、謙信に懇願し一行に加えてもらい、信長(吉川晃司)に会いに向かう。

正に、YOU GOTTA CHANCE 兼続

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天地人をみたかい 3 ~「殿の初恋」~

第3回目、随分と泣かせてくれた幼少期から青年期をむかえた。

後に上杉家を背負ってゆく主人公・兼続や、沈勇剛毅と称せられる景勝も、初々しく、青く、無鉄砲でいて、そして青年特有の頼りなさが、とても清々しい、第3話だった。

また、雲洞庵での小姓時代の面影を写したような配役(実際はその逆なのだが)、例えば、泉沢久秀(東幹久)や安部政吉(葛山信吾)、パパイヤ鈴木演じる、後の甘糟景継も小姓時代、異様にでかい頭をしており、そういう部分で整合性がとれており、祝着至極であった。

いやいやそれにしても、仙桃院様やお船殿は、お美しい。

また、直江様のご息女のお悠殿も何とも言えぬ艶やかさ。

見事でござった。

ただ、卒爾ながら、景勝様を演じる北村一輝殿のお声が少々高過ぎるのではとお見受けいたした。

男らしく凛々しいお顔付きで、寡黙な役ゆえ、少々意外でござった。

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天地人をみたかい 2 ~「泣き虫、与六」~

また、泣かせていただいた。

脚本家の小松江里子氏は、

「迷い、揺れながら成長していく兼続ですが、その基本をなしているものが、もちろんあります。そのひとつが、上杉景勝との関係。この二人がなぜ強い絆で結ばれていたのか。それをしっかりと示すために、原作にはない5歳のころの二人を描いています」(NHK出版「天地人」より」

もう、上手に描きすぎ!

与六は、母恋しさから、修行先の雲洞庵を抜け出し、雪の中を、なんとか生家にたどり着いたものの、母から再び寺へ戻るように、追い返されてしまう。

胸を引き裂かれる思いで、わが子を外に出した、母親を田中美佐子が見事に演じた。

そして、与六を追って、自分の素直な気持ちを伝えようと追いかけてきた喜平次。

「もう歩けない」と泣き言を言う与六を、喜平次は無言でおんぶしてやる。

その時、戸の隙間から、与六の母と喜平次の目が合う。

泣き崩れる母・・・。

与六を背におぶい、寺まで歩き続ける喜平次との一言一言の会話。

第二話のドラマの後半は、最も泣ける場面であり、大河ドラマ「天地人」全編を通して、最も大事な場面として位置づけられると思われる。

ドラマの場面を思い出しながらこの文章を書いているが、それだけでも、目頭が熱くなってくるようだ。

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