名刹の条件

上越市に行ってきた。

あまり上越方面には行く機会がないので、随分遠い所と思っていたが、
カーナビで調べると、自宅からは100kmほど。

な~んだ、うちから八海山高千代鶴齢がある南魚沼市に行くと同じくらいではないか。

実際に高速道路を走ってみると、確かに約1時間ちょっと。

う~ん、遠いようで近い。余計な心配をして損をしてしまった。

腹ごしらえをするため、どこか昼飯処を探し彷徨うと、春日山城近くに、「ほうとく」なるラーメン屋さんを発見。

「ほうとく」とは「報徳」のことか?

二宮金次郎を大リスペクトしている私にぴったりの良い名前のお店ではないか。

ラーメン+ミニカレー丼。

Houtoku









大学時代の私のご学友に会った後、時間調整のため、春日山城近くの林泉寺に行ってきた。

春日山林泉寺は、上杉謙信ゆかりの名刹である。

お寺に着いたまではいいが、やっぱり時間がなくなったので、写真だけ撮って帰ろうと、
デジカメを構えると、お坊さんに声を掛けられた。

「あなた、写真撮るんだったら、こっちから撮った方がいいですよ」

あっ、どうもスンマセン。ここら辺から撮ればいいですか?

「いや、もっとバックバック」

じゃぁ、ここら辺で。

「まだまだ」

ここでどうですか?

「そうじゃなくて、ここ。この、木のところにカメラを置いて固定して、そこの門が入るように撮ってね」

はい、ありがとうございます。こうですか?

「そうそういいねぇ~、あっちょっとより過ぎ。もっと引いて。ハイ、そこでシャッター押して!」

私はお坊さんに言われるがままにシャッターを押した。

そのお坊さんは、「なっ、俺の言う通りにしたら、いいのが撮れただろ?」とまでは、口には出さなかったが、満足そうな表情から、言わんとせんとした言葉を悟った。

心の迷いだけではなく、カメラのアングルまで導いてくれるとは、さすが名刹と言われる所以である。

Rinnsennji


「ちょっと、のぼり旗が入ってしまいました」とは言えませんでした。

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上洛日帳 1

2月17日早朝、上洛。

大坂城へ登城。

Osakajyo1

Osakajyo2_2 














豊臣時代、「地の太陽が天の太陽に光まさった」とまで称された、天下一の城。

今日に至るまで繰り返し再建がなされようとも、その壮麗さに度肝を抜かれる。

本丸の傍にて、千利休(自動販売機)の点前で、茶を喫す。

ささやかな、「わび」と「さび」の世界。

それにしても、この日の大阪は寒かった。

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会津紀行

会津に行ってきた。

毎年、5月の連休が終わった頃に、会津に行ぐのだが、今年は店の休業日を利用して、

昨日行ってきた。

新潟では、もうほとんど散ってしまった桜が満開であった。

会津ICを降りて、いつもの道を通って、恩師の織笠先生がいる天寧寺に向かう。

途中、「めでたいや」でラーメンを食べる予定だったが、定休日だった。

ラーメンを食べなくても、墓参りはできるさ、と自分自身を慰め、一路、寺に向かう。

花と線香、そして先生のお好きだった角瓶をお供えする。

Ori1_2


Ori2

ONE FOR ALL ,ALL FOR ONE



ウィスキーをお墓にちょっと掛けるつもりだったが、ドボドボと出てしまい、思ったよりたくさん出てしまって、墓がかなり酒臭くなってしまったので、「あっ、ヤベ」と慌てて水をかけ、水割りにして誤魔化した。

蒸留酒だから、ベタベタすることはないから大丈夫なのだ。

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近藤勇のお墓もあるベ。




そして南会津下郷の名店W酒食料品店さんに向かった。

途中、牛乳屋食堂を発見。

よし、ラーメンだ!と突撃しようとしたら、店の外まで並んでいて、入ることができず、

「帰りに寄ってやるからな!覚えてろ!」と捨てゼリフを吐き、先に下郷町に向かった。

Wさんは、私が突然アポなしで伺ったのにもかかわらず、私が斯く斯く云々で、と言うと、本当にお忙しい中、親切にお話して下さった。

最後に私はWさんに、帰りにラーメンを食べたいのですが、と尋ねた。

「ここからだったら、『牛乳屋』か『ばんげや』がいいでしょう」と教えてもらった。

そして、帰りに「塔のへつり」を見て、牛乳屋を目指した。

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高所恐怖症の私は、こんな風景でも足が震えます!





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これも、国指定の天然記念物にするべ!







時間は既に15時近く。嫌な予感がしたんだよな~。

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ガーン!!やはり休憩タイム!




残された選択肢、「ばんげや」へ。

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こちらは、暖簾が掛かったままだったの大丈夫だろうと思いながらも、恐る恐る、

「まだ、大丈夫ですか?」と尋ねると、

おばちゃんが、どうぞ~と応えてくれた。

よ、よ、ようやくラーメンが食べられる、助かった。

しかし、夜でもないのに「ばんげや(晩げ=夜)」。

たぶん、会津坂下(ばんげ)あたりの出自から付けた屋号なのだろう。

もちろん、ラーメン大盛。

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十朱幸代も訪れた名店です!

さっぱり系で大変おいしゅうございました。

家に帰ったら、ばんげでした。

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津川紀行

津川に行ってきた。

正確には、強制的に行ってきた。

津川にある麒麟山酒造の辛口の歴史と今後についての勉強会だった。

Koji 麹です

まぁ、それはそれとして、懇親会の席上、お酌下さった齋藤吉平社長と、偶々、津川の昔の様子の話になった。

現在、津川自体は人口約五千人。市町村合併により、阿賀町になっても一万五千人の、山間の鄙である。

かつては、福島県会津と新潟市の中間地点として、阿賀野川による河川物流の拠点としての「湊(みなと)」として栄えた場所だ。

「昔は、女郎屋さんがたくさんあってねぇ、大変にぎやかだった。今では全くなくなったけどね。ただ、一軒だけ建物だけは残っている。もう誰も住んでいないけどね」

ということを教えてくれた。

その建物はどこにあるのですか?と私が訊くと、

「うん、すぐそこだよ」

というので、社長とお付の麒麟山の社員さんと3人で見にいってきた。

Kanazawaya

確かに人が住んでいないため、廃墟感が漂っているが、昔のいい建物だった。

窓や看板など、細かなさりげない装飾が、実にいい。

Kanazawaya2

「その向かいは、昔、銭湯だった。もうとっくの昔に廃業して、誰も住んでいない。けど、ここの親父が彫刻家でねぇ。」

道をはさんだ向かいは、なぜか、小便小僧と小便少女のような二対になった、白い像が玄関前に鎮座している。

上を見上げると、やはり男女の裸体のレリーフがはめ込まれている。

Sento2

店主の気概を感じる外装だ。

Sento1

Santo3

この女郎屋さんといい、銭湯といい、商業施設でありながら、遊び心を詰め込んだ、今の我々の視点からみれば、作品としての建物がまだ生きている。

何度も津川には来たことがあったが、全くこんな建物があるなんて気が付かなかった。

同行した麒麟山酒造の若い社員も、えっ、そうなんですか?という。

いずれにしろ、この建物は、そしてその記憶は、加速度的に風化していくのであろう。

小さな町の小さな歴史。

私はこの津川という土地から見れば、そこで生活しているわけでもないし、年に多くても数回訪れるだけの明らかに外部者であり他者である。

そんな人間が、いやーこれいい建物ですね~、とか、おもしろいですね~、などと嬉々として口に出す言葉は、全く責任を伴っていない。

しかしながら、「街づくり」とは、安易な祭りやイベントに頼るのではなく、

それぞれがもつ、このような小さな歴史を誇り語り継ぎ、かつ対峙的に眺めつつ、再構築して行くところから、はじめなければならないのではなかろうか?

とも思うわけで、じゃぁ、結局、何が言いたいのかというと、私もそれを教えてほしい

くらいです、ハイ。

以上、津川紀行でした。

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瓢湖に行ってきた。

瓢湖(ひょうこ)に行ってきた。

瓢湖とは、旧・水原市(現・阿賀野市)に位置する、新潟県有数の「白鳥の飛来地」としての超有名処である。

そもそも、新潟にはシベリヤから越冬するために白鳥が多く飛来するらしいが、この瓢湖は、昭和29年に吉川重三郎氏が「瓢湖」の白鳥の餌付けに成功し、水原は「白鳥の町」として全国的に有名なったという。

Hakutyou  しかも、周囲わずか1230メートルの小さな湖ながらも、冬になると5000~6000羽の白鳥が飛来するらしい。これは文化庁によれば国内最大規模らしい。

って云うか、白鳥渡来地として国の天然記念物に指定されている。

そのため、「瓢湖に白鳥が舞い降りた」となると、冬の訪れを知らせる、県内ニュースのほほえましいネタとしては不動の地位をモノにしている。

ちなみにこの瓢湖に隣接して「白鳥会館」というものもある。
なんと「日本で初めての白鳥資料館」らしいが、そんなことよりも、私としてはやはり、会館内のお土産物コーナーの方が断然楽しい。

「白鳥」に強引にこじつけたお菓子や食品類や、瓢湖や白鳥に全く関係や脈絡のないお土産物を見るだけでも、素敵な時間が過ごせると思う。

まぁ、それはそれとして、私自身の記憶が確かなら、恐らく20年以上ぶりに瓢湖に行って来ました。

ただ、それだけのことなのだが、敢えて、もう一つ云いたいのは、このような白鳥の飛来地に貢献する「白鳥おじさん」の存在である。

白鳥の飛来地自体は、全国に沢山あるだろうし、その白鳥を「餌付け」という人為的行為をする「おじさん」、すなわち「白鳥おじさん」と呼称される人も、恐らく飛来地の数の分だけ存在するのだと思う。

しかしながら、この瓢湖の「白鳥おじさん」は昭和29年来、初代吉川重三郎氏の志を、そのご子息の繁男氏へと引き継ぎ、親子二代に渡って「白鳥おじさん」をしているのが、すごい。

そんじゃそこらの新規参入の「にわか白鳥おじさん」と違うのだ、ということを強調したい。

また、さらに私が声を大にして、一層強調したいのは、私の記憶が確かならば、

「なるほど!ザ・ワールド」で瓢湖の「白鳥おじさん」がクイズとして取り上げられたことがあるということだ。

キンキン(愛川欽也)と楠田枝里子が司会をする番組に出演した「白鳥おじさん」はこの瓢湖の白鳥おじさんをおいて他にはいないはずだ。

そこが、何よりも全国に誇れる、断然すばらしいところだと思うわけです。

ちなみに、「ジャンピングチャンス」の問題だったと思います。
誰が正解したのかは、憶えていません。

おしまい。

Hakutyou2_1 ゴミは分別しましょう

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