アンパンマン 小考 2
やはり、いちいち、大人の視点からツッコミを入れるのは、極めて詮無き事だと思った。
そういう見方をするのは、実に容易いが、果たしてそれが大人の楽しみ方なのだろうか?
と、自問してみた。
子供は、私のあぐらの中に座って、アンパンマンを黙って真剣に観ている。
私が妻に、これは、あーだこーだ、これはどうなっているのか?などと問うと、
それはね、こうこうこうなのよ。
と、即答する。
私は、なるほどね、と言いつつ、酒を飲む。
でも、アンパンマンの大人の楽しみ方は一体何なのだろか?と再び考える。
恐らく、これではないかと思う。
原作者である、やなせたかし氏は、フレーベル館のホームページで、
「アンパンマンをかきはじめてから約30年になります。最初はおとなを対象にしたメルヘンとしてかいていました。(中略)この本を認めたのは4歳、5歳の幼児です。いつのまにか人気者になり、本当に静かに作者もまったく気がつかないうちに全国的にひろがっていきました。本当に不思議です。」
と語っている。
つまり、最初の思惑とは、全く別の方向でヒットしてしまったため、対象年齢を下げて、今後の物語の展開をするにあたって、かなりの齟齬や矛盾点を内包せざるを得なかったという事情を見てとれる。
であるならば、そこらへんの事情を斟酌し、同じ社会の大人からすれば、
そのような矛盾点や齟齬に対して整合性をつけるための、後講釈、すなわち、言い訳に、
そうきたか!と、腑に落ちる展開を楽しむべきではなかろうか。
すなわち、後講釈が如何に面白いか。
そんな風に思う。
」










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