未練な運動会
筋肉痛だ。
職業上、宿痾になりつつある「上腕骨外側上顆炎」的な症状に加え、
肩~腰にかけての痛みが、せつない。
なぜ、筋肉痛かというと、土曜日に開催された愚息達が通う小学校運動会の、
PTA種目「大人版 お助け綱引き」に参加したせいである。
当日、この種目の白組の父兄が若干足りなかったため、急遽、私を含めた幹事数名がそこに加わった。
これが、予想を越えるキツさであった。
今年の運動会のPTA種目は、昨年度のお笑い路線の「大玉送り」から、
私の後継のS上会長の「ガチモード」路線への転換が図られた。
三役会で、一瞬「保護者のガチのリレー」という提案があったのだが、
それは、去年の緩さからのゆり戻しが大きすぎるので、
「ちょっと待って!」
ということで、私は「綱引き」を提案させてもらったと記憶している。
その結果、最終的には、
どっちにしても、筋肉痛を患ってしまったのだが、
もし、リレーになった場合は、想像以上に「被害」が広がったものと思われる。
私は立場的には「顧問」という名称であるが、
一般社会で例えるならば、一旦会社を退職して、人手が足りないときに声がかかるパートタイムで使ってもらうような、
事実上、「嘱託のおじさん」のような立場なのである。
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今年の運動会も晴天に恵まれた。
私は、仕事の都合で、6年生の長男の徒競走に間に合う時間に辛うじて到着。
ということは、ひょっとして、私にとっては6回目になるのか・・・。
長男は、今年で最後なのだが、我が家にはまだまだ「伏兵」がおり、
次男、三男も見てやらねばならない。
「自分の子だと思って、一所懸命に撮っていたら、よその子だった」
「自分の子よりも、友人や知人の子を適当に撮ったショットの方がよく撮れている」
というのは、もはや定番であり、
私も、リレーのアンカーを務めた長男の姿を撮るつもりが、ほとんど、ぼやけた野球場のベンチを中心に写してしまっている。
偶々隣にいた、Y田さんが一眼レフの、それって一秒間に何枚撮れるんですか?
っていうくらいの、すんごいカメラで撮影していたのだが、
自分の子よりも、友人知人の子供が被写体の方が、いいショットが撮れていたようだ。
やはり、他人の子だから、適度な「失敗しても、ま、いいか」感が、いい結果につながっているのだろう。
これは、子供の運動会の撮影に限らず、全てに通ずる気がする。
午後からは、未就学児の風船取や、伝統芸能枠での「田上甚句」などがありつつも、
運動会は終盤を迎えた。
田上小学校の「田上甚句」は、毎年、総勢700~800人が輪になって踊る。
あっ、みどりさんと三男、発見!
運動会最後の見せ場、「高学年リレー」と「応援合戦」を見て、
いよいよ、上半期最大の学校行事も終わりだ。
長男の組は、奮闘したが結果には及ばなかったが、最後まで諦めない姿はとてもよかった。
一方で、中学年リレーでアンカーとなった次男が、思わぬ「伏兵」となり最後を盛り上げてくれた。
今年は、個人的にいろいろな「諸般の事情」を背後に控えた運動会だった。
また、備忘録として残すならば、
田上小学校「名物」となった、前日の運動会の場所取りの方法であるとか、
いろいろと変えたところもあった。
なんだかんだで、とりあえずやってみなければ、わからない、ということなのだろう。
そして、やってみた時、
「期待」は裏切られるかもしれないし、「予想」は超えるかもしれないし、
どうなるかわからない。
所詮、小学校の運動会など、
学校行事の一つであり、授業の一環であり、
また、一年間の学級運営を円滑にするための一契機に過ぎないかもしれないが、
少年野球に関わった身として、私たちはそこには行けなかったが、
上位大会と運動会が被ってしまい、学校行事を優先せざるを得なかったチームの心情を思うと、
今、その時、この小学校のグランドにいるという「やるせなさ」は、
どう表現したらいいのだろうか?
これは、五月病の範疇に入るのだろうか?
夢がこわれたダイヤモンドを遠目に見続けた、長男最後の運動会であった。
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残りわずか
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