秘伝のカレー
「秘伝のカレー」を食べた。
あのメジャーリーガー・松井秀喜を育てた松井家秘伝の母の味。
ニッポン放送 松井家秘伝のカレー(試合前)¥432(税込)
高いと言っても、価格までメジャー級という訳ではなく、それでも500円でおつりはくる。
この「松井家秘伝のカレー」には、
にんにくたっぷりの「試合前」と、にんにく無しの「練習中」の2種類がある。
私が食べたのは、「試合前」のにんにくたっぷりタイプである。
湯煎をして温めて、袋の封を開けた瞬間に、にんにくの香りが漂う。
確かに「にんにくたっぷり」という文言に偽りはないのだが、
これは相当に、にんにく臭くなることを覚悟しなければならない商品だと、直感的に感じた。
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食べながら、
松井秀喜は子供の頃から、こんなに、にんにく臭いカレーを食べていたのか!
と、ふと思った。
パッケージの裏面を見る。
「このカレーの味は、僕が子供の頃から慣れ親しんだ母の味にそっくりです。」
松井秀喜
その商品名通りに、「試合前」に、このカレーを食べていたのであれば、恐らく、松井秀喜は相当にんにく臭かったはずである。
厳密に言えば、このカレーを食べたという「試合前」とはいつなのことなのか?
例えば、試合前日の夕食に食べて、朝食にその残りのカレーを食べたのが「試合前」なのか?
それとも、本当に試合直前間際に食べるのが「試合前」なのか?
こんなことを考えながら食べる松井家秘伝のカレーは、
私的には、カウント、1ボール、2ストライクまで追い込まれた味わいという印象だ。
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球界を代表するスラッガーである、松井秀喜が一瞬にしてライトスタンドへ突き刺さるような弾道でホームランにする打球のインパクトの強さは、
この「にんにくたっぷり」という、インパクトのある味わいのカレーから生み出されたものなのだろう。
一見するところ、お母さんが作ってくれた普通のカレーなのだが、
その味としては、強烈に、にんにくをきかすようなインパクトのある食事をしなければ、
世界で活躍できる選手に大成はできないということなのだろう。
そして、「勝負下着」のように、
「勝負めし」の段階から、既に「試合」は始まっているとするならば、
大人の仕事でいう、「段取り」であったり普通の「準備」の段階が、その成果についての、
ほぼ大勢を占めるように、
一瞬の試合場面の背後には、膨大な準備を費やしているということを、
改めて再認識させられるレトルトカレーである。
・・・・・と、このカレーを意味づけたいと思う。
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そんなカレー、どこで売っていると思う?
藤次郎 で売(打)ってるよ!
(ブラックラベル)
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