一時間ほど時間ができたので、散策がてら、上野村にある「旧・黒澤家住宅」を見学してきた。
実は、恥ずかしながら最初に、
「くろさわけ じゅうたく」
と、聞いた時、団地か何かの名前かと思った。
昭和のレトロな住宅団地でもあるのかと思ったら、江戸時代の国指定文化財の旧家であった。
山間の村と言っても、実はここはかつての「天領」である。
やはり、「天領」となっていたところには特別な何かがあるように思う。
この旧・黒澤家住宅の入館料は、大人300円。
受付のおばちゃんにお金を払ったら、入場券とパンフレットと共に、干し柿をもらった。
「来た人にあげようと思って、ウチから持ってきたんだ~」
と、持参したビニール袋から干し柿を取り出し、
「ほら、手出せぇ」と言って、私の手のひらに一つづつ干し柿をのせ始めた。
「いいよ、いいよ、そんなに食えないよ」と、私は言ったが、
「せっかく来たんだから、持ってけ~」と、
結局、受付のおばちゃんは、私の手のひらに、干し柿を3個のせた。
当然であるが、その干し柿の経費は村から予算が付いている訳でもなく、
また、誰から言われた訳でもなく、
あくまでも、その受付のおばちゃんが、来場してくれた人に喜んでもらおうと、
自発的に、つまりボランタリーに、「おもてなし」をしてくれた干し柿である。
私は、私たち日本人が、かつて誰でも持っていたであろう美徳に感動した。
なので、本当は、
「干し柿入れる袋ちょうだい」と言いたかったが、感動のあまり、とうとう言い出すことができなかった。
結局、私は手のひらに干し柿を3個のせて、その後散策を続けることとなった。
とにかく、冬の風が冷たい。
川は半分凍っている。
旧・黒澤住宅から川を挟んで、向こう岸に「ときわ荘」がある。
敢えて言うまでもないが、そこに手塚治虫先生や藤子不二雄先生たちが漫画を書いている訳ではないことを、一応念を押しておこう。
そうそう、上野村には「上野スカイブリッジ」という、高さ90メートル、全長225メートルという関東随一の高さと長さを誇る吊り橋がある。
(*資料:上野村HPより転載)
相当に眺めがいいらしいが、
高所恐怖症の私にとっては、そんなところに行った時には、
「絶叫」というよりも「発狂」してしまい、
発狂してしまった私は、恐らく、幼い子供や家族を残し、然るべき施設で短い一生を終えることとなるであろう。
そういう訳で、詳しい上野村の観光情報については、私のブログなんかよりも、なんと言っても村のホームページやパンフレットなどを参照した方がいいと思う。
上野村で買ったお土産いろいろ。
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